工場見学
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木を組み、革を張るオーダーメイドソファ
『株式会社心石工芸』を訪ねる。【SFV Online Vol.2】

7月2日、福山市松永町にある「心石工芸」さんにて工場見学を行いました。
幅広いラインナップと価格、座り心地もたくさんあるオシャレなソファーができるまで、どの様なストーリーがあるのでしょうか?
ワクワクしながら工場見学スタート!
布と革とミシン
心石工芸さんでは自社で全ての工程を行なっています。まず、裁断.縫製の工場へ
種類豊富な布でいっぱい!
そのため、それぞれに伸縮性が違うので計算しながら裁断しなければいけないという難しさがあるそうです。
価格もそれぞれで、素材の違いだけでなく織り方でも差があると説明していただきました。しっかり織られた布は透けないそうです。確かに!
そして、1番テンションが上がった牛の革(左の茶色い方です...)
これで牛の半頭分だそうです。ちゃんと首と尻尾、足まで!!
この様な綺麗な傷のない革はとても貴重だそうです。
背中の辺りの硬い部分は座面に、柔らかい所はクッションにと余す所なく使われています。
牛さんのお肉を美味しく頂き、革まで使わせてもらって大自然の恵みにしみじみと感謝しました。
やはり、生きた革。時間を経て、色あせやお手入れの必要があるので、それを説明した上でお客さんに買ってもらう。良い物を長く丁寧に使ってもらう。 革を使ったソファーを作る数少ない会社としての心石さんの熱意を感じました。

次に縫製の作業場へ
ミシンがめちゃくちゃあります!
用途によって使い分けているそうで、車が買えるくらいの高価なミシンも!
社長自らミシンを使う貴重な光景(笑)
均等に角の丸い部分が縫えるそうです
職人さんの背中はカッコイイ!
ソファーの中身丸裸!
次は木枠を作る工場へ。
めっちゃバネ~
何やら重そうな物が...と思ったら布を張る前のソファーでした。ソファーの中がこうなっているのは初めて見ました。
バネが丁寧に張られ、このクッション性で大人が乗ってもビクともしません。
3人掛けのソファーで大人2人座ると約300kの負荷がかかるので、その力がちゃんと分散される様に繋ぎ目も計算して組まれているそうです。
耐久性も考え、ドイツの木や様々な木材を使って長期間使える様に仕上げられています。
写真はわざと折っていますが、男性が踏んでもすごく撓っていました! 折れてもバキバキにならない様にこの様な折れ方をしているそうです。
穴を空けたり、象っていく大きな機械。コンピューターで管理されていました。

様々な工程がスムーズになる様、職人さんが助け合って作業できる様、改善を繰り返して無駄のない様に働き方を考えられて、実行されているのは本当に素晴らしいと感じました。
光る、職人技
最後に仕上げのウレタンや布を張る作業場へ。こちらも繊細な作業で、少しのズレでサイズ感が合わなかったり座り心地に影響してきます。
なんと、椅子張り技能士1級の資格を持つ方が!!
オフィスは注文を受けた人が確認できる様、ガラス張りになっていました
出荷する場所には大きな段ボールの山が!段ボールだけでも重そう... お客様の元へちゃんと届くまでがお仕事なんですね。

安らぎを与えてくれるオシャレなソファーがこんなにもダイナミックで繊細な工程を経て作られているとは... 改めて職人さんの素晴らしさや会社の想いに感動しました。見学させて頂いた心石工芸の皆さま、お忙しい中ありがとうございました!! お金を貯めて、いつかめっちゃ良いソファーが買えたら...と夢見ながら工場を後にしました。