日々進化するデジタルな世の中、伝統産業を見直して、デジタルでは真似できない職人の技、そしてその味わいを求める人が多くなってきているのではないでしょうか。
今回みんなで工場見学に訪れた場所は、広島県福山市で有名な観光地「鞆の浦」のすぐ近くにある鉄鋼団地。創業100年の鍛冶屋さんを継ぎ、今の時代にあった伝統産業へと進化させている株式会社三暁へお邪魔しました。
代表の早間さんは3年前、同じ鉄鋼団地で廃業が決まった鍛冶屋さんの製作現場を見て素直に「かっこいい!」「残したい!」という想いを持ち、本業とのコラボレーションを意識した新しいものづくりに挑戦されています。
現在本業では、ハイテクな機械を使い、様々な金属製品を製造・販売していらっしゃる早間さん、ルーツは鍛冶屋さんであったこともあり、日本の伝統産業の衰退を止めるべく、鍛造という技術を使って漁具の錨(いかり)を作っている鍛冶屋工場と職人さん、そして伝統を引き継ぐということを決めたそうです。
工場の空間に入ると一気に別世界。
カーン ゴン カーン ゴン 職人さんが阿吽の呼吸で叩く音にもうただただ息を飲みました。鍛造(たんぞう)という方法で作る錨、鉄を直火で溶ける寸前まで焼いてハンマーで叩いて形を整えていきます。
まるで報道陣のようにカメラを持って見学するSFVメンバー
錨の形になって来ました。グイッと広げた後に形を整えていく瞬間
ハンマーで叩いた跡がくっきり。これがひとつひとつ味わいに。
ちなみに、こんな距離感で見学できます!扇風機もたくさん!!
さて、すっかり鍛造の世界観に魅了されたメンバー。粛々と繰り返されるダイナミックな職人さんの技に見惚れながら、そろそろ見学終了ですよーと声をかけられるまで、じっくり堪能させていただきました。
鍛造錨の他にも、キャンプで心置きなく使える鉄製フライパンを企画制作されていたり、ワークショップ用に小さな錨を検討していたり、雑貨になるおしゃれな色の小さな錨も制作していたり。これからワクワクするものが出来ていくのがとても楽しみです!
フライパンの下にあるのが、フライパンになる前の鉄板
自分の直感を信じて自分らしく日本の伝統産業を次世代へ繋げていこうとしている早間さん。この工場見学を通じて、デジタルでは手に入れられない感動と、熱い想いに触れて、自分にも何かできないか!と考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。
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